不登校から見えてきた未来 by 子連れ狼旅日記

不登校になったコドモとの日々🍀そこから見つけた新しい人生🌈のんびりあせらずいきまっしょい

バイト、リタイアからの独立宣言

毎度毎度のことながら

 

古い価値観にしがみついてしまう

 

だめだなぁ

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先生から紹介いただいたバイトを始めて10日目。

どうにか続けられそうかな、と思っていた矢先

兄者から「辞めたい」と。

 

早すぎるやろ・・・

 

気持ちはとっても複雑でした。

 

兄者をひたすら心配される先生の気持ちもわかるだけに

 

たまたま感じの悪い人にあたってしまっただけで

世の中はそんなもんだよ?

そのたびに辞めちゃうの?

 

言いたいことは、山ほどありました。

 

でもそんなことは、当の兄者が一番よくわかっているはずです。

 

私に話をしに来た時、とても真剣だったから。

 

かと言って「よし、分かった」とはいえるハズもなく。

 

黙って考え込んでしまった私に

「自分で、違う仕事探してみようと思う」

 

んんん⁉

別のバイト?

 

びっくりして顔を上げると

「前話した、カードショップのバイトに希望出してみる」と。

 

 

兄者は、トレカが大好きです。

遊戯王やら、バトルスピリッツデュエルマスターズ

何やらカードを揃えて対戦する、アレです。

 

元々は従弟からおさがりをもらったのがきっかけで。

 

 

とにかく大好きで、友達もトレカ仲間が多い。

 

 

絶賛引きこもり中の時も、トレカのためには

せっせとチャリをこいで遠くまで出かけていくほど

はまっていました。

 

今はそんなにポピュラーではないのかな?

あまり店舗も少ないのですが、

兄者が行きつけにしているお店があったので

「そんなに好きなら、そこで働いてみたら?」と

話したことがありました。

 

その時は、まだ働くことに自信がなかったのか

返事も上の空でした。

 

 

そのお店か、近いところに希望をいれてみる、と。

 

兄者が自分から動き出したのは、初めてでした。

 

 

おおおっ!!!という気持ちと同時に

 

いろんな人たちが複雑に出入りするところで

大丈夫なんだろうか、という不安もよぎりました。

 

そして

どうせ仕事をするのならもっとちゃんとした仕事を

というつまらない思いも頭をかすめました。

 

先生の所なら、将来そのまま手に職をつけて生活していけるのに

 

カードショップみたいなところのバイトってどうなんだろう

 

見栄と欲とで一杯な自分に気づいて、ウンザリもしました。

 

 

こんなんでは、だめだ。

 

安定、とか

世間一般、とか

そういったものにとらわれてはいけない

 

人の目を気にするな

 

やりたいことを、好きにさせよう

 

 

 

でも先生の御恩はどうするのか。

兄者のためだけを思って、精いっぱいしてくださったのに

「辞めます」では・・・

 

ここまでしてくださった先生に、顔向けできない。

 

ふと見ると、真顔で私を見つめる兄者がいました。

 

この子も変わろうと必死なんだ。

 

「先生のこともあるから、少し待ってもらえる?」

というと「うん」と言って戻っていきました。

 

 

 

以前先生から

「うちで1年すれば、どこの電機店でも働けるよ。

それくらいの技術は教え込むから」とも言って頂きました。

 

出来れば先生の所で修業して、

その関係の仕事に就いてもらえたら

というのが正直な気持ちでした。

 

でも兄者が初めて動き出そうとしている

 

これはチャンスだ、と思いました。

 

でもせっかくの先生の気持ちを

無下にしてもよいのだろうか

 

悩みました。

 

でも

先生なら、きっとわかって下さる

 

最終的には、そう思いました。

 

 

改めて兄者と話をしました。

 

「今のところを辞めて、別のバイトに行きたいんだね?」

「・・・うん。先生の所が嫌なわけじゃない。

みんなにも本当に良くしてもらってるし。

ただ・・・なんか自分がしたい事とは違うって思う」

「わかった。でもただ”辞めます”では先生に不義理だよ。

新しいバイトをちゃんと決めてから、事情をきちんと先生に話すこと。

そして自分で決めて動くからには、母は一切関与しないよ。

面接も通勤も、朝起きるのも遅刻や休む連絡も、全部自分でするんだよ」

 

🐣いや今書きながら『めっちゃ当たり前』と思いますが

その時はそれすらも出来んような状態でした。

 

私からは、辞めるのであれば次のバイトを決めてから、

という約束で兄者に話しました。

 

ここで先に辞めて、空白を作ってはいけないと考えたからです。

 

しかもただ辞めるとは、とても先生には言えない。

 

 

兄者の、バイト探しが始まりました。