お正月に始まり七草、どんどや、大寒。
節分、節句祝い、還暦。
お盆、お彼岸、お月見。
収穫祭に餅つき。
日本の四季の移ろいは忙しい
田舎へ嫁に来てから行事ごとの多さに驚きました。
正月明けの《七草粥》も確かに暴飲暴食の後で、ごちそうにも飽きている頃。
でも家族はおかゆをあまり好みません💦
柔らかいごはんが好きでなく、病気の時もうどんは食べてもお粥はイヤだという。
私は好きなんですけどね―。
でも七草粥だけは、珍しいこともあるのか結構喜んで食べてくれます(^^♪
まぁ少しだけですしね。
そして例年なら今日、地域でどんどやがあります。
小正月の1月15日に竹や藁でやぐらを組み立て、正月飾りやしめ縄、書き初めなどを各家庭から持ち寄って、一緒に燃やす日本伝統の火祭り行事。
小さい頃住んでいる所は割と市街地で、どんどやも近くの小学校であってましたが、へぇ―と思う程度。参加している人も少なかったように思います。
嫁に来て初めてのどんどやの日。朝からなんだか騒がしいなと思っていると、いきなり義父が来て『持っていくから用意しろ』と。???と聞き返すと、どんどやにしめ縄やお飾りを持っていくというではないですか。
「・・・すみません、昨日の燃えるゴミに出しました・・・」
もう、めちゃくちゃ怒られました。
だって知らんもん💧
しかもその会場がうちのすぐそばで。その日はススがとんでもなく飛ぶので洗濯物は干せません。
消防団と町内会の皆様で組み上げていたやぐらはとても大きいものでした。
それに点火前にそれぞれの家庭から持ち寄った正月のお飾りをグイグイと入れておきます。
後々分かるのですが、やぐらの周りをお米を収穫した後の藁で囲うのですが、これは子ども会の役目。小学生を総動員して藁をせっせと運ばねばなりません。動かす時にネズミが巣を作っていて🐭毎回心臓が止まりそうになります・・・
そしてどんどやの時に、お飾りの大きいお餅を一緒に焼いてそれを無病息災を願って食べるまでがセットです。
プラスお芋やスルメ、マシュマロなんかを焼いて食べる人も。
燃え上がるのは一瞬ですが、竹の破裂する音が響き中々にスゴイ光景です。
消防団の人達が紙コップとお酒をお神酒として配って回ります。
町内会長さんが主となってこれまたぜんざいを作ってふるまったりもしてました。
自分が役員の時は正直面倒だとも思いましたが、季節を感じられる行事だなとも思います。
そして餅はその場で食べずに持って帰ると、ガッチガチで食べれたものではなく(笑)
仕方ないので砂糖醤油などをタッパーに入れ、その場で食べてました。
子ども達も小さい頃は参加して、どんどやで会う友達と遊んだり、ぜんざいを食べたりと、ワイワイと過ごしてきました。
でも毎年子どもの数が減ってきて、聞けば部活や塾で来れない子どもたちが増えてきて、小学生はまばら、中学生はほとんど見なくなりました。
今の子ども達は忙しすぎるように思います。
そしてこのコロナの緊急事態のなか、もちろん中止になりました。
なんだか寂しい気持ちと、あんな風にいろんな人たちが集まっておしゃべりしたり、お酒を交わしたり、お餅を食べたりしていた何気ない風景が、貴重だったんだなと感じます。
大がかりな行事は本当に面倒でしたが(;'∀')
暦や季節の催事などは知って良かったかなと思うことも。
子ども達が大人になったふとした時に、思い出してくれたらなと思います。