もう他人ごとではない終活
もっと気楽にゆっくりと
いつか来る日のために
今年の春、同居していた父が癌で他界しました。
数年前の胃がん発覚から、葬儀やその後については色々と調べていました。
と言っても実際に動き出したのはホント間際になってからで
かなり慌てました💦💦
事前に葬儀やお墓のことを考えておくのは非常に重要です。
誰もが100%必ず通る道ですからね。
葬儀はコロナ禍の真っただ中ということもあり、
身内だけの家族葬になりました。
これも各社ごとに全く異なり、金額設定も様々。
プランも豊富にあるため10件以上は下見をして決めました。
家族の在り方も変わり、少子化の未来。
納骨に対する考え方も、だいぶ変わってきています。
以前は当たり前だった《お墓》も金額も決して安くはなく、維持も大変。
後継の子ども達にも負担がかかりやすいため、近年は色々な納骨の方法があります。
主だったものに
- 納骨堂へ納骨
- お墓へ納骨
- 散骨や樹木葬を行う
- 分骨して手元供養
この中で私が実際に行ったのは《海洋散骨》です。
文字通り、納骨をするのではなく、海に遺骨をまき自然に還します。
遺骨を粉末状にしたものを、家族の手で(もしくは業者へ依頼して代行で)海へ流す。
元気だった時に父と話した際も「これはいいねぇ」と気に入ったようでした。
釣りや自然豊かなところ、美しい景色が大好きだった父。
最期まで『元気になって必ず釣りに行く』ことを希望としていた父にピッタリだと思い
また子ども全員が賛成しました。
しかも料金が安い!
海洋散骨だけなら、船をチャーターしても10万~30万ほど。
※あとは国内、国外、合同か家族のみか、船のランク等によっても違います
業者への委託でしたら、3~5万ほどが相場でした。
「ハワイで散骨するのもアリだよね」
そんな話も出ました(笑)
実際ハワイで散骨された方もいますし、海外では海洋散骨はメジャーです。
ですがもちろん制限もあります。
まずそのまま遺骨は撒けません(事件になります!)ので、
骨と分からない程度に粉骨化する必要があります。
また火葬の過程で有害物質な「六価クロム」という有害物質が生成されることが確認されているため、こちらは通常粉骨専門の事業者に依頼します。
洗浄はもちろん、有害物質や混入物の除去、また真っ白にキレイに仕上げて頂けます。
粉骨専門、海洋散骨とセットで手配してくれるところと、事業者によって違います。
また骨壺の大きさ、郵送込みのところ、取りに来てくれるところ、持ち込みして自分の手で粉骨できるところと様々で、料金もそれによってだいぶ変わります。
それと散骨で全部撒いてしまうと、後々やはり寂しい・・・と思われる方も多いようで、手元供養として残しておく方法もあります。
私たちは粉骨専門の事業者に依頼し、その際に海洋散骨専用の水溶性の袋に小分けした分と手元供養分を作ってもらいました。
初盆も過ぎ、お彼岸を迎えたお天気の良い日に
家族とコロナで参列できなかった父の親族も交え、海洋散骨を行いました。
お酒とお塩でお清めをした後、それぞれが想いを込めて
お花と一緒に海に流しました。
明るく、優しい、ひと時でした。
その後は手元供養としてクリスタルにしてもらった父が側に居るので、寂しさが和らいでいます。
だから私の時も絶対《海洋散骨》にしてねと子どもたちにはお願いしてあります。
遺骨は、カルシウム、リンやマグネシウム等々
たくさん海につながる成分でできているのだそう。
大好きな父が、美しい海で魚や珊瑚になる日を楽しみにしています。