引きこもり
不安と心配な日々
誰よりもわかるからこそ
現実の問題からも
目を背けてはいけない
わが子が引きこもりになった時
初めてその苦しみにふれました。
それまではどこか他人事だと、思っていました。
出られない、辛さ。
動けない、苦しさ。
変わりたいのに、変われないもどかしさ。
そして
子どもが居るべきはずの《学校》に
居場所がない、あの絶望感。
今でこそ笑顔の毎日を送れていますが
兄者も真っ暗なトンネルの日々でした。
ただ今もまだ
悩み苦しむ子供たちはたくさんいます。
ですが学校の形も少しづつ変わりつつあります。
「学校へ行かない」という選択肢も増えてきました。
ただ《学び》の場は、子どもにとって必要です。
形を変え、場所を変え
色んな形で《学べる》時代が
少しづつですが、光がさしてきました。
その一方で全国的に問題になってきているのは
【大人のひきこもり】です。
子どもに多い理由としては
成長期の心身の不調や病気
家庭環境や学校、
交友問題やSNSトラブルだったり。
また「よくわからない」ということも多いですが
時間の経過とともに落ち着いてきたり、安定するケースも多いです。
ですが大人の場合は
退職をきっかけとしたり
職場での人間関係や失業、就職活動などに加え
心身の病気
失業や退職と言った生活問題をはらんでいます。
そして側でサポートする保護者の高齢化。
現に住んでいる県で行われた初調査では
1割弱は生活困窮者というデータも出ています。
それでもこれは氷山の一角。
このコロナ禍の中
不況のあおりを受けて
倒産や失業も増え続けています。
「退職を機に」引きこもる男性比が高い反面
家庭問題やDV、ストーカー等による
女性の引きこもりも増えています。
大人の引きこもりはさらに深刻さを増しています。
自分達(昭和世代ですけど!)が子供の時って
大人に憧れていませんでしたか?
自由
好きなことができる
お金がある
楽しそう
そんな世界、もはや夢のまた夢
恐らく今そんな理想を持っている子どもは
いませんよね・・・
厳しい就活の果てに入った会社で
そして仕事量に反比例するかのような
給料と出ないボーナス、残業代
それに+α 奨学金という名の借金
どんなに頑張っても人生の最期に待つのは不安だけ
夢ややりがいを持って仕事をする
それに見合った対価を受ける
仕事の時以外は
友人との時間や、自分の趣味を楽しむ
そんな当たり前だったハードルが
今はとてつもなく高い
そしてつまらないイジメや嫉妬は
大人の世界にもあります。
ストレスだらけの毎日だから
真面目に頑張る大人が
精神的に
現実的に
報われる世の中が創られてこそ
子どもも安心して世の中に飛び込んでいける
「大人になりたくない」
ポツリとつぶやく次男。
将来について進路を考えている様子
進学であっても
就職であっても
そっと背中を押せるような自分でありたいです。