不登校から見えてきた未来 by 子連れ狼旅日記

不登校になったコドモとの日々🍀そこから見つけた新しい人生🌈のんびりあせらずいきまっしょい

バイト、先生へご報告に行く

この子のイイところも

ダメなところも

全部ひっくるめて

未来を案じてくださる

 

恩師に心からの感謝を

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~カンパニュラ/風鈴草~

『感謝』の花言葉

 

 

新しいバイトが決まったところで

次にすべきことは、先生へのご報告。

 

実は私から先生には

説明とお詫びはすでに入れてありました。

 

先生からは

「それは良かったです!」と喜びの言葉をいただき

もう申し訳なさ過ぎて、ひたすら謝りまくりました。

 

「あの子が自分で動き出せれば、それが1番です。

私余計な事しちゃったんじゃないかなぁ」

とまで言われ

 

慌てて

「先生に誘っていただかなければ、こんなに早く変われませんでした。」

と素直な気持ちをお伝えしました。

 

また今度のバイト先は先生の仕事上、お得意先でもあるらしく

「そこなら良く知ってるから、大丈夫だよ」

とおっしゃって頂きました。

 

また改めて本人から説明に伺います、と伝えると

待っています、とのこと。

 

そんなやり取りは伏せていましたが

兄者はきちんと自分で連絡を入れていました。

 

夕方ならいらっしゃるとのこと。

 

お詫びにちょっとした果物や手土産を用意したので

バイクでは難しく、私の車で行くことにしました。

 

先生宅では

「おう、上がれあがれ」と通していただき

奥様も一緒にお茶をしながら

新しいバイトについて兄者が説明をしました。

 

先生を見て真っすぐに一生懸命に話す兄者

またそれを真剣に見つめる先生

向こう側では奥様がずっとニコニコと見守っておられました。

 

もう泣きそうで

でも必死でこらえました

 

「先生のところでバイトを経験させてもらったので

自信がつきました。

本当にありがとうございました。」

 

話し終えると先生は

「よし!わかった!

おめでとう、兄者くん。」

と言ったあと

くちゃくちゃの笑顔で

兄者の頭をぐりぐりしてました。

 

照れくさそうに笑う兄者。

 

よかった

 

本当によかった

 

そこからしばらく先生とのおしゃべりタイムでした。

 

すでにお酒が入っていた先生、ノンストップです(笑)

 

話の中で

「仕事に対して大切なことって何だと思う?」と先生。

 

うーん、と考え込む兄者に

「仕事はな、チームでするものなんだよ。

それぞれに役割があって成り立っている。

だからもし自分が抜けたら、それはその分

周りの人がカバーしないといけなくなる。

でもそれは逆もあるということ。

誰かが穴をあければ、お前がカバーする。

仕事は、そういうもんだよ。わかるか?」

 

休みがちな兄者を心配しての

先生なりの配慮だったのだと思います。

 

兄者も「はい」と素直にうなずきながら

聞いていました。

 

一緒に仕事をしている仲間や息子さんのお話や、

仕事のことや部活の事

1時間以上お邪魔していたでしょうか。

 

息子さんはあまり相手をしてくれないと

こぼす先生。

寂しいんだろうなぁ(;^ω^)

酒もたばこもたしなむ先生とは真逆らしく

「面白くない」とぼやいていました(笑)

 

また途中、合いの手を入れる奥様がとても楽しい方で

聞けば少し前まで、看護師さんをされていたとのこと。

 

なるほど、とうなずける明るさと優しさでした。

 

ずっと兄者のことも、体調も含めて心配してくださっていました。

 

本当に恵まれていたと思います。

 

驚くことに

最後、先生から

「はい」とバイト代の入った封筒を渡されました。

 

ビックリした顔をして私を見た後

先生へ返そうとする兄者に

 

「これはお前が受け取るべきちゃんとした報酬だ。

いいか、働くってのはそういうことだ。

俺のところできちんと仕事をした、

その分だからちゃんと受け取りなさい」

 

そう言って兄者に握らせた後

「そんなに入ってないけどね~」

私におどけて笑いかける先生。

 

封筒を握りながら

兄者が泣きそうに私を振り返りました。

 

「よかったね、ありがたく頂戴しなさい。

先生、本当にありがとうございます」

私も深々とお礼を言いながら

この先生との出会いに心から感謝しました。

 

最後、息子さんにもお礼を言い

先生宅を後にしました。

 

大事に大事に受け取ったバイトの封筒は

帰ってから父の仏壇にあげられていました。

 

何を報告したのかな

 

いつもと変わらない笑顔の父が

「お、よかったな」と言っている姿が見えるようでした