十五夜お月さん
見てはねる
ウサギも天から見て心配してるかな
今宵は十五夜。
古より中秋の名月を楽しむ季節の催事として
また収穫を祝う、感謝する意味があるようです。
そうは言うものの、結婚するまで
ほとんど気にしたこともありませんでした。
私が住む地域では、十五夜の夜に子どもたちが
お菓子をもらいに廻ってきます。
最初はそういう行事をまったく知らず
夕方から次々と見知らぬ子どもたちが訪ねてくるのに
「え???」とビックリしたのを覚えています。
・・・ハロウィーン( ゚Д゚)???
ちゃっかりお菓子を用意していた義実家からは
「あら∼教えるの忘れてたわぁ」と言われました(・_・;)
翌年からは事前に十五夜を調べ、カレンダーに記すように。
参加は小学生まで。小さいうちは親と廻ります。
みな大きな袋を抱え、1軒、1軒廻るのですが
自分の町内を回るだけで100軒近くありますから
全軒クリアはなかなかにハードルが高いようで(笑)
小さい子は自分の親戚や知人宅をメインに廻りますが
小学生の高学年になると、全軒目標に頑張って廻るようです。
ピンポンを鳴らした後に、
『あげたかなぁ』と言いながら入ってきます。
元々は、お供えしていたお月見団子を
子どもたちにあげていたのが始まりだとか。
(お団子はもう上げましたか?だと思われます)
主人が小さい頃は、ゆで卵や芋の天ぷらなどもあったようで
「袋が油でベトベトするんだよ~」と笑って教えてくれました。
今はさすがにスナック菓子がほとんど。
ご年配の家は、小さい缶ジュースやバナナなどが多いかな。
ほとんどの家庭で用意してあるので、
袋いっぱいになるほどのお菓子が集まります。
もう子どものテンション爆上がり(笑)
以前は秋に運動会があっていたので
それまでお菓子の心配がいらないほどでした。
中には手作りのクッキーやマフィンを作って
可愛くラッピングしてあるおうちもあります。
面白いのは子どもたち同士で情報交換をしていること。
友達と連れ立って廻りますが、途中ですれ違う子どもたちと
「あそこの家はお菓子がいいぞ」とか
「どこどこの通りは留守が多いぞ」とか
ちゃっかり話してるようなんです。
まだヨチヨチ歩きの頃から、お母さんと一緒にくるのですが
なかなか普段お会いすることのない地元の人達に
見知ってもらえる良い機会でもありました。
そのうち一人で来るようになると
「大きくなったなぁ」と成長を
嬉しく感じる時でもありました。
うちも段々とコツを覚えて
小さい子供用にアンパンマンや小さいお菓子
女の子用にラムネやキャンディなどの可愛いもの、
男の子用に辛い物系のスナック菓子など
いくつかパターンを準備するようにしていました。
並べておくと、みなウーンと悩んでから決めるのが面白くって。
それぞれキチンとお礼を言っていく子がほとんど。
用意するのはちょっと面倒ですが
それでも子どもたちの
元気な姿と嬉しそうな顔を見れるのは
何ともホッコリした温かい気持ちになれます。
今年はコロナの影響のため中止の連絡が
町内だよりで回ってきました。
さびしいなぁ😞
なにより子どもたちは、ガッカリだろうな・・・
1日も早く
子どもたちの笑い声が響き渡る日常が
戻ってきますように