連続勤務3日目!
毎朝起こさねばならないものの
どうにか続いていけそう、かな・・・
先生からも、ずっと続けてほしいとも言っていただき
一人テンションが上がる中
バイトから帰ってきた兄者は
私の顔を見るなり、ポロポロと涙をこぼし始めました。
えええ-⁉何があったん・・・
落ち着かせながら話を聞くと
どうも今日行ったお客さんの対応が
ひどかったらしく。
あれまぁ-とは思ったものの
サービス業ではよくある話。
「気にすることはないよ、いろんな人がいるからね」
というものの、どうも納得できない様子。
聞けば今日行った仕事場は、車を下のほうに停めなくてはいけなかったようで
先生に言われた兄者が、一足先に訪問のご挨拶に行った時のこと。
兄者は声も大きく、挨拶は割ときっちりできるほうなので、
先生も数日前からそのパターンでお任せしていたようです。
いつものように
「おはようございます、修理のご依頼いただいていました
○○電機店です」と言ったらしいのですが
とても不機嫌そうな男性が出てこられ
「あ?誰だ、おまえ」
とタバコを吸いながらジロジロと見られ、
兄者なりに一生懸命説明したらしいのですが、
「知らん。修理も頼んでない。何の用だ」
と取り付く島もない様子で。
しまいには「知らん!さっさと帰れ!」
と怒鳴られ、とうとう下で待つ先生に言いに行ったそうです。
先生は「なんで?」と首をひねりながら再度上がっていかれ
そのあと向こうはすぐ納得して、仕事に入ったとのこと。
おそらく見慣れない子供が来たことで
警戒心からよく聞かずに断ったのではないかと思うのですが
なんせその態度がとにかくひどかったらしく
まぁ、柄が悪いといいますか。
でもそんな人、けっこういますもんね。
でも兄者にはかなりショックだったようです。
正直「え、それくらいで」と思わないでも
なかったのですが(^_^;)
まあ今まで怒られたりするのは
学校の先生か私くらいからしかなかったでしょうし。
(主人は子ども達から嫌われたくないので一切怒りません)
なので社会経験がほとんどない兄者にしてみれば
全くの他人に怒鳴られたりする機会は、
あまりないのも当然で。
でも避けては通れない、社会人としての洗礼みたいなもんです。
それでも、そのあとはキチンと仕事をし
その男性にもニコニコして応対と挨拶をした、
と言ってました。
おぉ、エライぞ。
ですが彼の心にはかなりきつかったようで
しばらくの時間、父の部屋で泣いていました。
その後なんとか気を取り直し、お風呂に入ってる間に先生から電話がありました。
まぁほぼ兄者から聞いた話と同じでした。
ただ戻って先生に話した後も、泣いていたらしく。
「オイオイ、これぐらいで泣くな」とは言ったんですが…と
先生も戸惑われているご様子。
いろんな人がいるのが、世間。
その中で仕事をするというのは、イヤな事もたくさんあります。
先生もそれは分かって、少し繊細過ぎる兄者を
なんとか鍛えなくてはと感じておられました。
「もうこれは、慣れしかありません。私も相当やられてきましたから」
先生が言われるのもごもっともです。
現実社会=理不尽みたいなものですからね・・・
私自身は元々母が暴言やら手を上げる人だったので、
怒られたり厳しくされるのには、全く抵抗がありませんでした。
ですが父は温和な人だったので、大声を出したりする姿を一度も見た事がありません。
なので大人の男の人が、大きな声で恫喝したり威圧したりするのには
恐怖を感じていました。
いや、軽蔑といったほうがいいかもしれません。
話せばわかること。
静かに理論的に説明すればいいようなことを
わざわざすぐそばでわめきたてるような人は
心底苦手でした。
今でいえばパワハラですが。
以前はわんさかいましたもんね。
先生からもぶたれたり、怒鳴られていた時代でしたので
昔は免疫もあったでしょうが
今は時代も違い、特に兄者は部活の先輩も皆優しい方ばかりだったので
いわゆる「体育会系」みたいな洗礼は皆無でした。
そのあとも夕飯もあまりいけず、
すっかり気落ちして自分の部屋に戻ってく姿が
危険信号を発していました。