現状は厳しい
変わらない状況
追い詰められていく
2年生になり
担任も変わりました。
彼をいじめていた生徒ともクラスを変えてもらい
唯一仲良しだった友達と同じクラスにしてもらいました。
新しい先生は文系の先生で、年配でもあり
真剣に心配してくださり
何度も玄関先まで訪ねてきてくださりました。
でも無理に彼の部屋に入り込むこともなく
クラスでも席を後ろの目立たない端っこにしてくれたりと
細かい配慮をしてもらいました。
ですが、始業式の次の日から
またしても行けない日々が続きました。
クラスで机を囲み暴言を吐かれる毎日。
無視していても、自転車小屋で待ち構えてまで嫌がらせをされる日々。
もう兄者にとって学校は
苦痛の場でしかありませんでした。
唯一の友達には本当に助けてもらいました。
でも兄者は中学の時からなのですが
キツイこと、辛いことを友達に相談したりしないのです。
「友達にまでイヤな気持ちになってほしくない」
もっと気軽に友達にぐちったり、文句を言ったり
ため込まなければ、楽になれただろうにと思います。
雰囲気が悪くなるのをとても気にするため
いつでも笑顔でいる兄者は
かなり無理をしていたのだと思います。
そんなに気を使わなくていいよ
嫌な時は顔に出してもいいんだよ
でも人の気持ちをいつでも優先する彼は
壊れていく自分の心さえ
後回しにしていました。