これはヤバい
どうしようもない不安と
警戒心がうずまいていました
「バカじゃないの、アンタは!
自分が何したか、わかってるの‼」
言葉を荒げる私に不思議そうな顔の兄者。
中学生の、しかも女の子とやり取りをし
自分の個人情報を
これまた見知らぬ他人に送ってしまった
それがどれほど問題なのかを
分かっていない。
「あんたがしたことは、
あんただけの問題じゃないんだよ。
結果、どんな形であんた自身だけじゃない、
家族にも危害が及ぶかもしれない。
学校にも迷惑をかける。
ネットの、知らない相手とのやり取りは
それだけ危険なんだよ」
私がもっと早く手を打っていれば。
あの時止めに入っていれば。
個人情報について深く教えていれば。
たくさんのタラレバで頭が一杯になる中
愚かな私は
ひたすら兄者を、責め続けていました。
兄者がしたことは、本当に浅はかで
まだそこが、子どもな部分でもあり
責任は全面的に大人である私であったのに
パニックになっていた私は
落ち着いて諭す事すら出来ませんでした。