価値観のおしつけ
「フツ-」にとらわれて
自分の中のモノサシで子どもを測る
ちっぽけな私
兄者は最初
私立のとある学科を第一志望にしていました。
ですが結果、特待で合格したのは別の学科でした。
兄者からは行きたい学科ではないけれど
この学校がいいと。
でも私は
「公立」にこだわっていました。
なぜ?
もちろん経済的な事もあります。
でも『公立』に行くのが『フツー』だと
思い込んでいたのだと、思います。
公立にも良い学校はたくさんあります。
でも今は、設備の充実だけでなく、
様々な学科を擁する私立も魅力があります。
でも兄者には
第一志望かつ『特待』でなければ
わざわざ私立に行く意味があるのかと
理不尽な大人の事情で、
半ば強引に、公立に変更させました。
『近くて、公立』
ただ、それだけの理由で。
この先この子を追い詰めることを
まったく考えてもいなかった。
彼自身の希望を
本当に願う進路を
一緒に考えていなかった。
彼が進む道なのに
『フツー』にあてはめようと
周りに合わせようと
おかしな思いに囚われていた。
半ば言いくるめるように
でもあたかも自分で決めたかのように
誘導したのに
優しい君は
「うん、ここに行くよ」と
笑って言ってくれた。
ごめんね。
ごめんね。
あの頃に戻れたら
違っていたのかな。